2010年2月28日日曜日

革を染める(10)

手帳カバーの具体的な構造を決定したところで、そんなに革は使わないことが判ったので、改めて小さい端切れを染め直す。2度塗りしたところ。手順は「革を染める(1)~(5)」参照

ケミカルがゴタゴタしてきたので、ボックスに整理してたらこんなもんが見つかった。折角ストックしてあるんで試しに使ってみることにした。
バインダー」仕上用下塗剤(水溶性)。仕上剤を塗る前に塗るもので、レザーフィックスが出てくる以前はこれを塗ってから仕上剤を塗るという2段ステップを踏んでたらしい。今でもそうするのが主流みたいではある。

「耐水性、光沢が得られ、革に仕上剤が染み込むのを防ぎ、柔らかな皮革に仕上ります」とのこと。てことは、仕上剤は染み込んではいけないんだな。そうするとレザーフィックスはどういう仕組みになってるんだろうか。

ま、とにかく塗ってみそ。奥に見えるのはニュー小皿♪革の下に敷いてるのは和紙製ランチョンマット。勿論100円。6枚入だし。ホントは暗めの色が良かったんだけど、無地はこの白いのしかなかった。

あのー、何だか恐ろしく「白壁さん」になってしまうんですけども。。15~20分で乾くんだそうだけど、コレってあの。。アウアウ

数分後。をを、段々白さがなくなってきた!

よっしゃ。確かに大分艶が出ている感じ。


改めてレザーフィックスを塗る。

意外な発見!この写真からでは判らないけど、確かに皮が柔らかい。染める前のフワフワ感が出ている。ということは、レザーフィックスは量産するような利便性優先のケース向きで、アタシみたいに趣味でポチポチ作ってるんだったら、ステキに仕上がるように下塗りと仕上塗りは分けた方が良いようだ。

染色前後。これだけ染まればアタシとしては納得。後はこのピカピカして頭悪そうなのを何とかせんと。つや消しバインダーとかってあるのかしら。


つや消しの仕上剤があることを発見。
クラフト社「レザーコートマット」。現時点では、楽天ショップの「グラスロードカンパニー」で買うのが安いようだ。100mL\400のを買って送料他全て含めて945円。他の店だと、送料が高い上にクレジット決済手数料とかワケ判んない課金があって軒並み1000円を超えてしまう。ゲと思うけど、楽天はポイントを持ってたので実際としては原価の400円で買える。早速オーダー。
ただし、このつや消し剤は巷情報では「半つや消し程度」とのこと。それでもないよりはずっと良い。


更に、これはカービング用とのことだが。。
ちなみに買ってから判ったが、更にお安くなっていて370円だった。


革を染める(9)

二度塗りして仕上剤を塗って一晩置いたら、意外と良い感じになっている。表面のフワフワさは失われているが、全体のしなやかさは保たれている。自分で言うのも何だけどツヤツヤとしてまぁ良い感じ。パッと見て判るほどの色ムラはない。しかし前に試し塗りした部分との境はあるなぁ。

既製品と比べてみても、見た目には同等程度の仕上がりかと。まぁ良かったんジャマイカね。

同時に染色した別の一枚。これはセールをしていた最後の一枚。染色が斑になってて売れ残ったらしいが、こうして均一に染めることが出来るんだから中々面白い。
こちらは比較的マットな仕上がりになっている。もう一回染色してみようかな。


2010年2月27日土曜日

革を染める(8):道具を考える2

染料を入れる容器については、最初お椀状のものをイメージしていたが、刷毛がダメになった時点で器の方もそれに合わせる必要が出てきた。
毛足が短く面が広いブラシ(パッド)に合わせて、底が浅くてエッジが少ないものが使い易いと踏んだ。底が浅いとはいっても、底面がフラットだと返って使いにくいのではないだろうか。緩く真ん中に液体が寄ってくる形が望ましい。

そこで100円ショップで選んだのがコレ。ホントは小皿なんだけど、シンプルで見た目も良いかなと。多少嵩張るのは気にしないことにした。


納得の使い心地♪

2回目を塗る。手順はこれまで(革を染める(1)~(5))通り。但しブラッシングはしていない。

2010年2月26日金曜日

革を染める(7):道具を考える

素材やツールは、ジョイフル本田 千葉ニュータウン店で購入している。地図はこちら

現時点で、千葉市近辺だとクラフトワークショップで大きい店はここくらいしかない。道が空いていれば、自宅から車で30分くらいで行ける。

1階がホームセンターで2階がクラフトワークのフロアーになっている。ここは売り場が広く、クラフトワーク全般が揃っている。眺めているだけで飽きない。例えば、革を切るための革包丁という道具があり、当然革包丁は売っているが、モノ作りの本性を突き詰めていくとその包丁も自分で作りたくなったりする。で、そうした刃物類を自作するための素材や道具なんかも売っている。奥が深い。

さて、パッドについては、クラフトワーク用の刷毛では毛足が長くて具合が悪い。100円ショップものがダメダメなのは身を以て判った。レザークラフトのツールを買いに行ったついでに、パッドとして使えるものを探す。毛足が短く、面が広いもの。1階ホームセンターは食料、日用雑貨、資材の各コーナーに分かれている。

素材館で探すと、ペンキを塗るパッドはあるはあるが、ペンキを塗る面の広さはレザークラフトの比じゃないので如何せん大き過ぎる。諦めて帰ろうと思ったが、その時頭の中に「出来るかな♪」の歌が流れる。そうか、使い易いように細断すれば良いだけの話だ。一つ買えば、カスタマイズしたブラシが複数出来るワケだから一石二鳥である。

そこで買ってきたのがこれ。取替用。


中身。差し渡し18cmくらいある。


塗り面。良い感じ。


取り敢えず3つに切る。
普通のノコギリを使用。ここでやったんじゃない。外に出てやってきましたよ、ええ。


切断面はサンドペーパー(150)で適当に処理。クズはそれなりに出る。

各々適度な大きさに♪
これで使えるようになった。


2010年2月25日木曜日

革を染める(6)

仕上剤塗布直後。元々入れてあるオイルや前回の染めの仕上剤が関係しているのか、染料が四角く浮いている。ムラがある感じでしっくりこないけど。



乾燥後。乾くとそうでもないみたい。

しかし、ちょっと色が浅いような気がする。


既製品と比べると黒がふやけてる感じがする。

このままでも良いのだが、もう一度重ね塗りをしようと思い立つ。しかし塗るにしても、パッドはまともなものが必要。ホームセンターのペンキ塗りコーナーとかで見つけられるかな。

2010年2月24日水曜日

革をそめる(5)

仕上げ剤を塗る。
「レザーフィックス」:色止めから仕上げまでがこれ1本でOK!
「これ一つでOK」ってのは経験上ぁゃιぃこと限りないんだが、どっかのブログでプロの方が「いやはや便利になりましたねぇ、レザーフィックス、ぅふぅふ」とのことだったので、現場で歓迎されてるならと迷わず購入。


この液体も余り使わないんで、容器をどうしようかと迷ったが、先程の染色に使った小皿は、染色があっという間に飛んでなくなってしまったので、使うことにした。
向かって左は豆腐の容器。洗い用の水が入っている。どうも品揃えが適当だね。
ブラシは湿らせた時のブラシ。

塗る。
●注意8
レザーフィックスの説明書によると「染色して乾燥後、本品を取皿に取り均一に塗って良く乾燥させ」よとのことだが、何をもってして「乾燥」なんだかは不明。今の状態が「乾燥」なんだか、それとももう少し先に真実の「乾燥」が待ち構えているのか、例によって判断付かない。ここで間違うと何か人生が激変するワケもないので、「まいいか」と思った頃ということで。


塗り終わって。乳液が出てるのは塗り過ぎということなのかしら。判らん。
取り敢えず捨ておく。直ぐに透明になるから大丈夫。


塗り終わったら、ブラシは直ぐに水洗。ブラシが固まってしまうらし。


洗い終わったら、アタシの主義としてティッシュで拭う。


2010年2月22日月曜日

革を染める(4)

染め終わったもの。努力はしたが、何かムラがある。

よく見ると変にハッキリしてるんで、クリームとかのオイルに関係してるのかも。そものも端切れなんで、どういう扱いの末に売りに出たのか判らないし。

革を染める(3):注意点

●注意点1
染料はアルコールのせいか、容器に入れると見てる前であっという間に飛んでなくなってしまう。
→ 少量を入れて、パッドにつけて塗るというやり方が良い。

●注意点2
染料容器の切れが悪く、滴り落ちること夥しい。手指や周りがあっという間に黒く染まる。
→ 別容器に染料を入れたら染料容器を直ぐに置かず、口の周りをパッドで拭う。その分も染めに回せるし一石二鳥。

●注意点3
この容器は失敗。
底面が曲がり過ぎててパッドが使い難い。ブラシに余りつけない内に染料が殆どなくなってしまい、勿体無いこと夥しい。


仕方ないので、先程の水をティッシュに吸い取り、それを染料入れにする。
→ やはり底面が浅い方が使いやすい。


●注意点4
やはり100円ショップもんは頼りない。毛が抜けること夥しい。
→ 湿らせるのは100円のでも良い
→ 染色用ブラシはちゃんとしたものを揃えた方が良い。

このパッドは今回でオシャカ。一回の染めでこんなに抜けるんじゃ、この先も使えたもんじゃない。

抜けた分をちょっと掻き集めたら、こんなになった。まだ使えないこともないが、その為にゴミを増やすのは趣味ではないんだし。


2010年2月21日日曜日

革を染める(2)

パッドはこれを使う。100円ショップで購入。刷毛タイプは水分を沢山吸ってしまうだけでちっとも塗れないので、毛足の短いタイプのものが良い。


革を湿らせる。刷毛タイプでなく、こうした平面タイプのものの方が効率良く塗ることが出来る。


染色液は「スピラン」アルコール染料。検索すると、水性に比べて色落ちしにくいとのこと。身障者手帳は何処へでも持ち歩くので、ある程度丈夫な方が良いという読み。塗るための道具は、湿らせるのとは別にもう1本買ったもの。向かって左の白いものは染料を入れる容器。これも100円ショップで購入。

やはり平面タイプのものの方が効率良い。スイスイとあっという間。とかく毛足が短いタイプのものの方が良い。


革を染める(1)

以前試しに端を染めてみたが、今回全面的に染めてみることにした。というのも、この革で身障者手帳カバーを作ろうと思い立ったから。所々染みがあるのは、クリームのアレコレを試し塗りしたり、など。


手始めにブラッシンク。理由はこれまでマウスパッド代わりに使ってたから。肌触りが良かったため。何の革か不明。柔らかくてフワフワな感じ。


染めむらを抑えるために湿らせる必要があるのだが、その湿らせる水に「ネオパールN」を入れる。むら染めを防ぐそう。使い方は「染色前の革をぬらす水に本品を5~6滴入れる」とのことなんだが、どのくらいの量に対して5~6滴なんだかさっぱり不明。慣れた人にとっては何でもないことなんだろうけど、技術系製品はこういう部分が不親切だなぁと思う。


判んないことをいくら考えてもしょうがないんで、とりあえずってことで、このくらいの量に5~6滴入れた。しかしこれ、何のトレーなんだろうか。どうも生菓子のトレーらしい。このくらいの大きさのちゃんとした小皿を揃える必要アリ。